2009-09-05

GDExpo09:フロンティアデザインショウ

一週間こればっかですが、

Good Design Expoのネタはこれともう一本で〆ます。

もう一本の方は撮ってきた写真貼っておしまいかな。

*

会場の奥の方からウロウロと写真撮りながら回っておりました。ようやく半分まわったところでところでメインステージ到着。時刻は12:45を過ぎていました。2時間以上歩き回ってようやく会場の半分です。やっぱり1日じゃ見切れないなぁ。ほんとは2周ぐらいしたいところなのに1周すら無理かも 。(無理でした、、笑)

とはいいつつも、結構くたびれたので歩き回るのはいったん休止で、13時からのステージイベントを見学することにしました。ステージ前に設置されている50席ほどのイスはすでに満員。(途中でどうにか座れました。)

ステージイベントのタイトルは「グッドデザイン・フロンティアショウ」

フロンティアデザイン賞のデモンストレーションです。今回新設された賞ですって。まだ製品になっていないけど近未来の登場を計画(検討)しているプロダクトの応募者によるデモです。


*ジェスチャー操作テレビ

文字通りジェスチャーで操作するテレビ。

Woooシリーズの日立さんのデモです。(さん付け 笑)

リモコンからの"肉体的"、"精神的"な開放が狙い。
チャンネルも音量も電源のON/OFFも体ひとつでコントロール。

実際にジェスチャーによる操作を見せてくれました。写真のテレビの下の方にカメラっぽいものがついているのが見えます。このセンサーが、手の左右上下の動きだけでなく奥行き方向の動作も検出するんだそうです。もちろん正面からだけでなく左右両側からのジェスチャーに気づいてくれます。

この写真は電源を切る動作をしたところ。

画面の前で「両手でパタンと本を閉じる」ような動作をすると、画面に電源をOFFにしますというメッセージと手のひらを広げたアイコンが表示されます。真ん中の数字は電源が切れるまでのカウントダウン。カウントダウンの途中で「手を押し込む」動作をすると「(電源OFFの)確定」になり、直ちに電源が切れます。

キャンセルはカウントダウンの途中で‘手を振る’だったかな。ボリュームの調整は‘指で円を描く’動作。チャンネルは‘車のステアリングを切る’動作で切り替え(この発想はなかった 笑)。
それにしても近未来の家庭におけるチャンネル争いは面白い(というかシュールな)光景になりそうです。みんなでテレビの前でエア-ハンドル。

機能レベルではもうできているという感じです。審査員の方が操作してもチャンとそのとおりに動いていました。

「実用化までの課題は?」との質問には「コスト」との答え。

ジェスチャー操作の機能のためにどれだけの部品やソフトが組み込まれるか気になるところです。不特定多数の人間の動作を検出して処理するわけですからそれなりの演算能力(うーん、高性能ゲーム機並み?)がいるんじゃないかな。となると結構高くなってしまうのかも。

でも、これがうまくいくとテレビが家庭内のいろいろな機器の操作のハブとしての役割をもつことになるかもしれませんね。たとえばテレビの前で「あー暑い」的なジェスチャー(どんなだ?)すると部屋のエアコンが付いたり、設定温度が下がったりとか。

照明のON・OFFもジェスチャーで。これのジェスチャー思いつきました。「天井からぶら下がってるヒモを引っ張る」なんてどうでしょう?(笑)


*未来のコンテナ船

こちらは日本郵船のデモンストレーション。「NYK スーパーエコシップ2030」の紹介です。

燃料電池、太陽光、風力を使ってCO2削減69% ですと。

写真は船のデザイン画です。帆部分がなんとなく生き物っぽい。この帆に太陽光パネルがついているそうです。




*歩行アシスト

どっかのWebでデモ動画見ました、これ。
これはロボット系の展示会なんかでも有名なやつです。

HONDAの歩行アシストのデモ。リズムアシストと体重支持アシストの2つのデモンストレーションです。

実際に2つタイプのアシスト装置をつけたデモンストレータが軽快にステージの上を歩き回っていました。体重支持アシストのほうは実際に装着するところも見せてくれました。

HONDAの工場の中でも実際に製造作業者に装着してもらって試験や効果測定をしているとのコト。実際に現場で使っているところの動画はHONDAのサイトで見れる様です→リンク
(このWebページのデキ具合からもいかにHONDAがこの分野に力を入れているかうかがうことができます。充実具合がすごい。)

あと、報道関係から大きくて重いカメラを担いでの移動や、カメラアングルの保持に使いたいという要望が寄せられているとのこと。確かにあの動作は腰を悪くしそうですしね。役立つ分野は多そうですね。ほかにも業種問わず役立ちそうな気がします。

あと医療福祉分野なんかだとリハビリなんかにも役立ちそうですよね。最初はアシスト多めにして歩く練習をはじめて、だんだんとアシスト量を減らしていくとかすればいいじゃないのでしょうか?

装置の実物は会場の中のHONDAのブースにもありましたが、残念ながら静態展示のみでした。ほんと、これ、実際に試してみたい。

これが発売になったら、うーん、原付バイクぐらいの値段なら出せるかな。

*

休憩気分で寄ったつもりでしたが(失礼;)、3つのデモとも充実した内容でした。プレゼンテーションされた方々は、皆さん堂々とされていて自信を感じました。

どれも興味深く、将来自分の生活と関わってきそうです。時折これらの「その後」を追っかけてみたいと思います。

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